いまはまだ寒い冬。でもあっと言う間に春はやってきます。来年こそは家庭菜園をはじめたいと、無農薬で簡単に始められる自然農法を調べてみました。自然農法は耕さず、虫や雑草と共存し、肥料も最低限で育つ農法です。全国には自然農法の農家さんもたくさんいらっしゃいますが、手間いらずで、小さな場所でタネから始められるので家庭菜園にも向いていそうです。
まずは菜園の準備。もし全体に起伏があったら、上だけを均すようになるべく平らにします。耕したり土を攪拌したりしないようにするのがポイントだそうです。そして、種を蒔く場所だけ鎌で草を少し取り除きます。自然農法では肥料はそれほど要りませんが、養分が好きな野菜を育てる場合は、米ぬかや油粕を上から全体に振りまいておきます。大事なのは土が見えている場所が無いようにすること。枯草で完全に、時として分厚く覆われているようにすると、土の湿り気が保たれて植物にとって大切な菌が増えるそうです。
菌が増えるので肥料はあまり要らない。肥料があまり要らないので土が栄養過多にならない。栄養が過多ではないので害虫が集まりにくい。虫が集まらないので農薬も要らない。耕さないので土は年々、肥えていく。とても自然な農法に感じます。
場所の準備ができたら楽しい種まきです。種取りをしてまた来年も蒔くので、固定種・在来種を選びます。自然なタネは日にちをずらして蒔くほうが良い場合も多いので、いろいろな作物を少しずつ種まきします。夏の草刈りは少しハードですが、自然農法では雑草の根は残して作物のまわりだけ草を刈って根元に敷いていくので、少しラクそうです。雑草の根が土を豊かにしてくれるだけでなく、多様な草と共存することで作物に虫が集中することがありません。
自然農法の野菜は小さめですが、とても甘く濃厚。どの野菜も今まで食べていたものとは全く違う味を楽しむことができるそうです。自然農法の野菜なら子供たちも大喜びでしょう。タネを取って来年また蒔くことができるので、野菜たちとも長いお付き合いになりそうです。タネも土に合った性格に変わってくるそうなので、より育てやすくなるようです。
農薬はもちろん、肥料もあまり要らなくて耕すのも不要な自然農法。まずは何を育てるかを考えて、いまから準備を進めたいと思います。