令和7年12月6日、リニューアルしたばかりの「八王子いちょうホール」にて、八王子車人形の襲名披露公演が晴れやかに開催されました。
西川柳玉改め「六代目 西川柳時」さんをはじめ、三名の若手座員が新たな芸名を継承。伝統の重みを背負いながらも、次代への第一歩を力強く踏み出す記念すべき舞台となりました。

人形の息遣いに魅了された『芝浜』
公演では、古典落語の名作を題材とした人形劇『芝浜』が上演されました。車人形ならではの繊細な動きと温かみのある演出に、会場全体が優しい空気に包まれます。
「現在歌舞伎で上演中の『芝浜革財布』と重なり、より深く感動した」というお客様の声もあり、ジャンルを超えて響き合う伝統芸能の奥深さを再発見するひとときとなりました。

師弟の絆が紡ぐ「口上」と「共演」
若手座員による口上では、支えてくれた方々への感謝と、芸道に励む決意が真っ直ぐな言葉で語られました。その初々しくも凛とした姿に、客席からは温かな拍手が送られます。
西川古柳家元やベテラン座員との共演シーンでは、師から弟子へと技が手渡される瞬間が鮮やかに描かれ、観る者の心を強く打ちました。

伝統を「未来」へとつなぐ
「継承とは、形を守るだけでなく、未来へと繋ぐこと」。
その言葉を体現するような今回の公演は、八王子車人形の新たな歴史の幕開けを感じさせるものでした。
地域の大切な文化が、若い力によってさらに輝きを増していく――。そんな未来への期待が膨らむ、素晴らしい一日となりました。